第51回日本小児消化管機能研究会
会長漆原 直人
(静岡県立こども病院 小児外科)
この度,第51回日本小児消化管機能研究会を2022年2月19日(土)に静岡グランシップにて開催することになりました.伝統ある本研究会のお世話をできることを大変光栄に思います.またオミクロン株の急速な蔓延にともない,その対策として3密を避けた広い会場による現地開催とWeb配信のハイブリッドでの開催ができるように致しました.
胃食道逆流症,短腸症候群,ヒルシュスプルング病(類縁疾患)などの消化管機能障害に対する多くの術式が施行され,最近では長期の成績が報告されるようになりました.胃食道逆流症では,食道インピーダンスpHモニタリングが多くの施設で行われるようになり,従来行われていたpHモニター検査に比べ情報量は増えました.しかしどのようなことが明らかになったのか,また多くの方は検査結果の解釈に迷う方も多いのではないかと思います.小児便秘症は外来診察で多い代表的な疾患です.最近ではいくつかの新しい便秘治療薬が発売され治療薬の選択肢が増えましたが,どのように薬を使い分け治療や指導を行うのがいいのか重要な検討課題です.
そこで今回の研究会の主題は1)消化管機能障害に対する手術とその功罪,2)食道インピーダンスpHモニタリングが教えてくれたこと,3)最近の便秘治療としました。また4題のセミナーを企画しました.
Web会場も取り入れることからより広い地域・領域から医療関係者が参加し,例年に増して活発な討論が行われるものと期待しております。是非とも多くの会員の皆様にご参加いただき、活発なご討議を通じて実りある会にしていただけることを期待しております。